キク科
Asteraceae
ノアザミ
Cirsium japonicum Fisch. ex DC.
- 英名
- Japanese thistle
- 中国名
- 薊,小薊
- 花期
- 4~6月
- 生薬名
- 大薊(ダイケイ)
- 薬用部位
根
- 産地と分布
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本州,四国,九州に分布し,山地,山麓,野原などに生える.
- 植物解説
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多年草.草丈50~100 cm,稀に2 mになる.根は円錐形.茎は直立して上部で分枝する.根生葉は花時に存在し,長さ15~30 cm,羽状中裂し裂片は5~6対,茎葉は長楕円形で羽状中裂し抱茎する.紅紫色の頭花が枝に頂生する.
- 薬効と用途
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根は健胃,消炎,利尿薬として胃病,夜尿症,浮腫,神経痛などに用いる.腫れ物,虫刺され,熱湯でのやけどに根の汁を塗布する.陰嚢湿疹,粃糠疹などには葉の生汁を塗布する.乳腺炎には葉をつき砕いたもので冷湿布する.中国では根を止血薬として鼻血,血便,血尿,不正性器出血などに用いている.
根をゴボウの代用として煮物,きんぴらにして食べる.若い芽も食用.
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