熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
タヌキマメ
Crotalaria sessiliflora L.
タヌキマメ
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  • タヌキマメ
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英名
rattlebox
中国名
野百合
花期
8~10月
生薬名
野百合(ヤビャクゴウ)
薬用部位

全草

成分

アルカロイド(monocrotaline),フラボノイド(vitexin, isovitexin)

化学構造式

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  • タヌキマメ 化学構造式1
  • タヌキマメ 化学構造式2
  • タヌキマメ 化学構造式3
産地と分布

本州~沖縄,および台湾,朝鮮,中国,フィリピン,マレー半島からインドに分布し,原野に生える.

植物解説

一年草.草丈20~60 cm,通常分枝しない.葉は互生し,柄がなく,広線形または披針形で鋭頭.葉の表面は無毛であるが,裏面は茎とともに褐色の長毛を密生する.青紫色の蝶形花を多数頂生する総状花序を付ける.萼は大形で,褐色の長毛を密生し,花が終わると大きくなり1~1.5 cmになる.

薬効と用途

清熱,解毒作用などがあり,肺炎,小児の黄疸などに用いる.出来物には搾り汁や粉末を塗布,あるいは煎液で患部を洗う.毒蛇の咬み傷には搾り汁を塗布する.中国で薬用にされる.

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