熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

サボテン科
Cactaceae
ウバタマ
Lophophora williamsii (Lem. ex Salm-Dyck) J.M. Coult.
別名
ペヨーテ
ウバタマ
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  • ウバタマ
英名
peyote
中国名
烏羽玉,威廉斯氏仙人球
花期
春~夏
生薬名
メスカルボタン,ペヨーテ
薬用部位

茎頂部

成分

アルカロイド(mescaline, pellotine, anhalonine)

化学構造式

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  • ウバタマ 化学構造式1
  • ウバタマ 化学構造式2
  • ウバタマ 化学構造式3
産地と分布

メキシコ中・北部からアメリカのテキサス州南部にかけて分布し,高原などに生える.

植物解説

多年草.茎幹は単幹で扁球形.径5~10 cm,高さ3~6 cm,肥大した乳房状のいぼがあり,刺座にはトゲがない.肌は帯粉白の青緑色で,低い5~13個の稜がある.頂部には葉の変形した黄白色毛が群生する.茎の頂に淡桃色,白色の花を付ける.

薬効と用途

含有アルカロイドのメスカリンを服用すると精神の異常な状態や色彩の幻覚を起こすことを利用し,アメリカ,メキシコの先住民は病気治療の儀式や宗教上の儀式に用いている.

メスカリンは内服量5~10mg/kgで顔面紅潮,嘔吐,痙攣,発汗などの交感神経緊張症状,四肢の腱反射亢進が発現し,1~3時間後に錯視,色彩に富む幻視,身体図式の変化,時空間体験異常,離人症感情障害などが現れ,数時間持続した後,12~24時間に消失する.

煎剤,カプセル剤,流エキスとして不眠症,神経衰弱,ヒステリーなどに用いるが,治療医療より実験精神病の研究用として利用される.