ヒユ科
Amaranthaceae
アカザ
Chenopodium album L. var. centrorubrum Makino
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- 英名
- common lambsquarters, Fat Hen
- 中国名
- 赤藜
- 花期
- 10月
- 生薬名
- 藜葉(レイヨウ)
- 薬用部位
葉
- 産地と分布
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インド,中国原産で古い時代に日本に渡来し,荒れ地などで見られる.
- 植物解説
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一年草.草丈約1.5 m.茎は直立し,径約3 m.縦に緑色の筋があり,古くなると硬くなる.葉は互生,有柄で菱状卵形から三角状卵形,鋭尖頭で波状鋸歯縁.茎の先端および葉腋に花穂を出し,黄緑色花を多数密生する.
- 薬効と用途
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歯痛に乾燥葉を粉末にし,昆布の粉末と同量混ぜて痛む部分に付ける.健胃,強壮を目的に葉を煎じて服用するほか,煎液をうがい薬にする.虫刺されには生の葉の汁を患部に塗布する.
若葉はおひたし,和え物,汁の具などにして食用にするが,食べた後に強い日光に当たると紅潮,水腫,皮下出血などを起こす(アカザ日光アレルギー性皮膚炎)ことがある.茎は軽く丈夫でまっすぐなため老人の杖になる.この杖を常用すると中風の予防,治療に効果があるとされている.
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