サンショウモ科
Salviniaceae
アカウキクサ
Azolla pinnata R.Br. subsp. asiatica R.M.K.Saunders et K.Fowler
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- 英名
- mosquito fern
- 中国名
- 満江紅
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 満江紅(マンコウコウ)
- 薬用部位
全草
- 成分
フェニルプロパノイド誘導体(chlorogenic acid, 3,5-di-O-caffeoyl quinic acid, 4,5-di-O-caffeoyl quinic acid)
- 産地と分布
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関東地方~沖縄,および台湾,朝鮮,中国,南アジア,東南アジアに分布し,水田や水路,池沼などに生育する.
- 植物解説
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小形の浮遊する多年草.一年を通じて生育し,夏は緑白色,冬は赤色を帯びる.茎は羽状に密に分岐,葉はお互いに重なりながら2列に互生する.全体は三角形状をなし,長さ1~1.5 cm.葉の表面には粒状の著しい突起がある.根には根毛が密生する.
- 薬効と用途
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中国で薬用にされる。リウマチには20個をつき潰して炙り患部に乗せ,周囲を消毒した針で突き刺し,さらに20個をつき潰して甜酒で煮て服用する.
かつては水田雑草として広く見られたが,農薬や圃場整備による冬期の乾田化のため激減している.
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