ミカン科
Rutaceae
ヘンルーダ
Ruta graveolens L.
- 別名
- ルー,コモンルー,ヘンルウダ
- 英名
- rue, common rue, herb-of-grace
- 中国名
- 芸香
- 花期
- 春~夏
- 生薬名
- ヘンルーダ,芸香(ウンコウ)
- 薬用部位
葉
- 成分
脂肪族ケトン(2-undecanone),クマリン(bergapten),アルカロイド(graveoline, skimmianine)
- 産地と分布
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南ヨーロッパ原産で,各地で栽培される.
- 植物解説
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多年草.草丈約50 cm.茎は強く直立し,帯白緑色で帯紫色.裂片は長楕円形かへら形.枝先に黄色の花をやや多数,集散花序に付ける.
- 薬効と用途
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月経促進,鎮痙,駆風作用などがあり,腹痛,呼吸困難,肋膜炎,関節痛,月経不順,ヒステリー症,動悸などには乾燥した葉に熱湯を注いで飲む.皮下水腫,睾丸炎,耳痛,通風,リウマチ,凍瘡,打ち身,捻挫などには外用するほか,軟膏に配合して用いる.
全草に特異な香りがあり,葉を本に挟むとシミ(紙魚)の食害の予防になる.ヨーロッパでは古くから葉をソースや酢,飲料の香料として,精油は香水として用いる.
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