熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
セイヨウノコギリソウ
Achillea millefolium L.
別名
ヤロウ
セイヨウノコギリソウ
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  • セイヨウノコギリソウ
  • セイヨウノコギリソウ
  • セイヨウノコギリソウ
  • セイヨウノコギリソウ
  • セイヨウノコギリソウ
英名
yarrow, common yarrow
中国名
蓍,欧蓍
花期
夏~秋
生薬名
西洋蓍草(セイヨウシソウ)
薬用部位

全草

成分

モノテルペン(azulene, a-pinene, (+)-limonene

化学構造式

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  • セイヨウノコギリソウ 化学構造式1
  • セイヨウノコギリソウ 化学構造式2
  • セイヨウノコギリソウ 化学構造式3
産地と分布

ヨーロッパ原産で,栽培され各地で野生化もしている.

植物解説

多年草.草丈60~100 cm.茎は単一で,匍匐する地下茎から短い葉だけの茎を多数出す.茎葉は互生,無柄で茎を抱き,2回羽状に深裂し,裂片は線形で多数.茎上部で分枝し,白色または淡紅色の細小な頭花を散房状多数付ける.

薬効と用途

ヨーロッパでは古くから「兵士の傷薬」とよばれるほど,止血,傷口を固める薬効が知られている.葉の汁を付けたり,粉末や軟膏にしたものを外用する.強壮作用も優れるほか,食欲増進,カゼの際の発汗も促す.生の葉を噛むと歯痛を鎮める.若葉はさわやかな風味があるが,大きくなるにつれ辛味が増す.ハーブティーとしても利用される.スウェーデンではビールの醸造に古くから利用されてきた.

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