キク科
Asteraceae
セイヨウノコギリソウ
Achillea millefolium L.
- 別名
- ヤロウ
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- 英名
- yarrow, common yarrow
- 中国名
- 蓍,欧蓍
- 花期
- 夏~秋
- 生薬名
- 西洋蓍草(セイヨウシソウ)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
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ヨーロッパ原産で,栽培され各地で野生化もしている.
- 植物解説
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多年草.草丈60~100 cm.茎は単一で,匍匐する地下茎から短い葉だけの茎を多数出す.茎葉は互生,無柄で茎を抱き,2回羽状に深裂し,裂片は線形で多数.茎上部で分枝し,白色または淡紅色の細小な頭花を散房状多数付ける.
- 薬効と用途
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ヨーロッパでは古くから「兵士の傷薬」とよばれるほど,止血,傷口を固める薬効が知られている.葉の汁を付けたり,粉末や軟膏にしたものを外用する.強壮作用も優れるほか,食欲増進,カゼの際の発汗も促す.生の葉を噛むと歯痛を鎮める.若葉はさわやかな風味があるが,大きくなるにつれ辛味が増す.ハーブティーとしても利用される.スウェーデンではビールの醸造に古くから利用されてきた.
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