熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アオイ科
Malvaceae
ウスベニアオイ
Malva sylvestris L.
別名
コモンマロー、ブルーマロー
ウスベニアオイ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • ウスベニアオイ
  • ウスベニアオイ
英名
common mallow, cheeses, high mallow, tall mallow
中国名
欧錦葵
花期
5~6月
生薬名
マロー
薬用部位

成分

アントシアン系色素(malvidin, delphinidin

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • ウスベニアオイ 化学構造式1
  • ウスベニアオイ 化学構造式2
産地と分布

ヨーロッパ原産で,観賞用に栽培される.

植物解説

二年草~多年草.草丈1 m.全体に粗い毛がある.葉は円形で掌状に5~7浅裂し,縁に鋸歯があり,長い柄で互生する.紫紅色の花を葉腋に数個付ける.

薬効と用途

花のハーブティーを咳やカゼ,タバコの吸いすぎによる咳が止まらない症状などに用いる.喉や胃の粘膜を保護し,胃腸や腸炎など消化器系の症状を緩和する.ハーブティーはうがい薬として用いてもよい.お湯を注ぐと青色になり,時間の経過とともに酸化されて青,紫,ピンクと変化する.酸性であるレモン汁を数滴加えるとたちどころに青からピンクへと変化する.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。