熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
ラバンディンラベンダー
Lavandula x intermedia Emeric ex Loisel.
ラバンディンラベンダー
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  • ラバンディンラベンダー
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英名
lavandin
花期
6~7月
生薬名
①ラベンダー,②ラベンダー油
薬用部位

①花,地上部,②精油

成分

モノテルペン(linalool, linalyl acetate, cineol, camphor

化学構造式

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  • ラバンディンラベンダー 化学構造式1
  • ラバンディンラベンダー 化学構造式2
  • ラバンディンラベンダー 化学構造式3
産地と分布

イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーの雑種.自然交配したものはフランス,イタリア,スペインで見られる.人工交配で誕生したものもある.

植物解説

本種は雑種であり,スペイン,フランス,イタリアで両新種の生育するところで発生した.様々な栽培品種がある.当園で栽培している品種は‘Grosso’という品種であり,精油生産用として最も人気がある.

薬効と用途

生や乾燥した葉は,ケーキやクッキーに焼きこんだり,ゼリーの香りづけなどに用いたりする.肉料理のソースにもする.

ラベンダーの精油は様々な効能が報告されている.ラベンダーの精油には抗不安,鎮静,抗痙攣,鎮痛,局所麻酔などの様々な臨床効果のほかに,抗酸化,抗菌,抗炎症,鎮痙などの作用がある.利用法としては,頭痛,消化不良,月経不順,疲労に乾燥花5 gに熱湯1カップを注いだものを3回に分けて1日に服用する.頭痛,不眠,興奮には乾燥花に熱湯を注ぎ,発生する蒸気を吸引する.浸出液をこめかみに塗り,マッサージしてもよい.筋肉痛,凝り,不眠,興奮には乾燥花を入浴剤にする.外傷,打ち身,虫刺され,火傷には乾燥花の浸出液で軟膏を作り利用する.

精油含量が高く,香りが強い.暑さにも強い.

スペインやポルトガルでは精油を外傷,腫瘍,痛みに消毒薬として利用する.

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