ナデシコ科
Caryophyllaceae
ミドリハコベ
Stellaria neglecta Weihe
- 別名
- ヒヨコグサ,ハコベ
- 英名
- greater chickweed
- 中国名
- 雞腸繁縷,賽繁縷
- 花期
- 冬~春
- 生薬名
- 繋縷(ハンロウ)
- 薬用部位
全草
- 成分
No Information
- 産地と分布
-
日本全土で見られるほか,ヨーロッパ,アジア,アフリカ北部の温帯~亜熱帯に広く分布し,平地や山野に普通に生える.
- 植物解説
-
一年草または二年草.草丈10~30 cm.茎は下部で分枝し広がり,1列に軟毛が生える.葉は柔らかく,卵形,長さ1~3 cm,幅6~20 mm.花は径6~7 mm,白色,集散花序に付く.花弁は萼よりやや短く,2深裂する.
- 薬効と用途
-
利尿,浄血,催乳作用などがあり,虫垂炎,胃腸炎,浮腫,産後の肥立ちの遅れ,産後の腹痛,母乳不足などに用いる.虫垂炎には奇効のあった例が多く,青汁をたくさん飲む.また,歯痛,打撲傷,腫れ物には生汁を外用する.歯茎の出血,歯槽膿漏の予防には茎や葉の乾燥物,もしくは炒った青汁に塩を加えた「はこべ塩」で歯を磨く.ヨーロッパでもハップ剤や軟膏として皮膚の化膿症や潰瘍に利用される.
春の七草の一つとしてしられる.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。