熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
ボタンクサギ
Clerodendrum bungei Steud.
別名
ベニバナクサギ
ボタンクサギ
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  • ボタンクサギ
英名
rose glory bower
中国名
臭牡丹,臭楓根
花期
6~7月,9~10月
生薬名
臭牡丹(シュウボタン)
薬用部位

根,葉

成分

根にアビエタン誘導体(15-dehydrocyrtophyllone A),配糖体(bunginoside A, darendoside B

化学構造式

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  • ボタンクサギ 化学構造式1
  • ボタンクサギ 化学構造式2
  • ボタンクサギ 化学構造式3
産地と分布

中国南部の原産で,関東地方以西の日本南部で野生化している.

植物解説

常緑低木.地下茎で増えるため群生する.樹高1 m内外.葉は有柄,神経で鋸歯があり長さ7~15 cm,幅5~14 cm.茎頂に径6~10 cmの密な球状に集まり,紅紫色ときに淡紅紫色.

薬効と用途

根は関節痛,打撲傷,高血圧症,肺膿瘍などに用いる.葉はできもの,腫れ物,ただれ,痔ろう,湿疹につき潰して患部に塗布する.中国で薬用にされる.

花が美しく,観賞用に庭園で栽培される.各地で野生化している.

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