熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ユリ科
Liliaceae
ノヒメユリ
Lilium callosum Siebold et Zucc. var. callosum
別名
スゲユリ
ノヒメユリ
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  • ノヒメユリ
  • ノヒメユリ
  • ノヒメユリ
  • ノヒメユリ
  • ノヒメユリ
英名
slim stem lily
中国名
條葉百合,野小百合
花期
7~8月
生薬名
No Information
薬用部位

鱗茎

成分

サポニン(callosum A, aspidistrin, funkioside D

化学構造式

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  • ノヒメユリ 化学構造式1
  • ノヒメユリ 化学構造式2
  • ノヒメユリ 化学構造式3
産地と分布

九州,および台湾,朝鮮,中国,アムールに分布し,山地の草原に生える.

植物解説

多年草.草丈60~100 cm.コオニユリに似ているが,匍匐枝がなく,葉が線形.花は日本産ユリ属の中で最も小さく,花被片は長さ3~4 cm,斑点がはっきりせず,花柱は子房より長くならない.茎の先に2~9個付ける.

薬効と用途

熊本県矢部町(現山都町)では,腫れ物ができたら鱗茎をすり潰して患部に貼るという療法がある.観賞用に栽培され,切り花にされることもある.

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