スミレ科
Violaceae
ツクシスミレ
Viola diffusa Ging.
- 別名
- ハイスミレ

- 英名
- No Information
- 中国名
- 七星蓮,茶匙黄
- 花期
- 3~4月
- 生薬名
- 地白草(ジハクソウ)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
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長崎県,熊本県,鹿児島県,沖縄本島,および台湾,中国,東南アジア~インド,ネパールに分布し,路傍や土手など人里近くの湿り気のある木陰に生える.
- 植物解説
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多年草.草丈3~10 cm.有茎.根出葉の腋から地上匐枝が出て,その先に新株を作る.葉は平開し,質は薄く,楕円形,先端は鈍頭.基部は切形~楔形,波状の鋸歯があり,両面有毛.花は白色で中心部が黄緑色を帯び,径約1 cm.萼片は披針形,附属隊は半円形で全縁~鋸歯縁,縁に長毛がまばらに生える.花弁は長さ6~8 cm,側弁の基部は無毛,唇弁は紫色の条が目立ち,他の花弁よりも明らかに短い.さく果は楕円状.
- 薬効と用途
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目の腫れ,背中の出来物に新鮮な全草を蜂蜜とともにつき潰して患部に貼る.1日2回取り替える.眼瞼炎には煎じて服用する.火傷にはカキドオシとともにつき潰して卵白を加え調整して患部に貼る.いずれも中国での用法である.
九州では人家の近くにしか出現しないため,栽培品が逸出した可能性が指摘されている.
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