熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
サイカチ
Gleditsia japonica Miq.
別名
カワラフジキ
サイカチ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • サイカチ
英名
No Information
中国名
山皂莢
花期
5月
生薬名
①皀莢(ソウキョウ),②皀角刺(ソウキョウシ),③皀角子(ソウカクシ)
薬用部位

①果実,②トゲ,③種子

成分

果実にサポニン(gleditsia saponin C

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • サイカチ 化学構造式1
産地と分布

本州中部・南部,四国,九州,および朝鮮,中国に分布し,野原や河原に生える.

植物解説

落葉高木.樹高約10 m.トゲが多い.葉は長さ10~25 cm,1~2回羽状複葉,小葉は歪狭卵形,鈍頭.長さ6~8 cmの総状花序に黄色花を付ける.豆果は長さ20~25 cm,やや湾曲する.

薬効と用途

果実には去痰作用がある.連用するとサポニンの溶血作用により貧血を起こすことがある.腫れ物にはトゲや種子を用い,特にトゲはハンセン病,乳腺炎などにも用いる.

果皮にはサポニンが多く含まれ,石鹸の代用にされた.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。