ハナヤスリ科
Ophioglossaceae
コヒロハハナヤスリ
Ophioglossum petiolatum Hook.
- 別名
- フジハナヤスリ,ナガバハナヤスリ,ハナヤスリ

- 英名
- stalked adder’s-tongue, longstem adder’s-tongue
- 中国名
- 柄葉瓶爾小草,鋭頭瓶爾小草
- 花期
- 花は付けない
- 生薬名
- 一支箭(イッシセン)
- 薬用部位
全草
- 成分
フラボノイド(ophioglonin, ophioglonol, isoophioglonin 7-O-b-D-glucopyranoside)
- 産地と分布
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本州~沖縄,小笠原,および朝鮮,中国,南アジア,東南アジア,オーストラリア,ニュージーランド,北米南部,中米,南米に分布し,路傍や草地に生える.
- 植物解説
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多年草.直立した根茎の先に葉を付け,共通柄の先が栄養葉(胞子嚢を付けない広い葉)と胞子葉(胞子嚢を付けた棒状の葉)に分かれる.栄養葉の葉身は長さ2.0~5.5 cm,幅1.0~2.8 cm.胞子葉は長さ25 cmほどになることもある.根に不定芽を付け増えるため,群生することが多い.
- 薬効と用途
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急性乳腺炎,皮膚の化膿,疥瘡,打撲傷などに服用,外用する.中国で薬用にされる.
芝生や植え込み,鉢の中など思わぬところで生育を見かけることがある小さなシダ植物.
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