熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

クロウメモドキ科
Rhamnaceae
クマヤナギ
Berchemia racemosa Siebold et Zucc.
別名
クロガネカズラ
クマヤナギ
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  • クマヤナギ
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  • クマヤナギ
英名
paniculous supplejack
中国名
No Information
花期
6~8月
生薬名
熊柳(クマヤナギ)
薬用部位

茎葉

成分

葉にフラボノイド(mearnsitrin, myricitrin, narcissin

化学構造式

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  • クマヤナギ 化学構造式1
  • クマヤナギ 化学構造式2
  • クマヤナギ 化学構造式3
産地と分布

北海道から沖縄の山野に生える.

植物解説

蔓性落葉低木.枝は強く長く伸び,平滑で細長い円柱形,紫緑色.葉は短柄で互生し,卵形か長楕円形,先端は鈍形.小枝の先端に円錐花序を出し,緑白色の小さな5弁花を集合して付ける.核果は楕円形で緑色から黄紅色となり翌年夏に黒熟する.

薬効と用途

尿路結石,胆石,腰痛などに用いる.胆石や尿路結石にはカキドオシやウラジロガシと同煎して服用する.枝30 cmの中央を炙って両端から出る油を口内炎に塗布する.太平洋戦争中,医薬品が不足したために本種の茎葉を苦味健胃薬とした.

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