熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アワコガネギク,アブラギク
Asteraceae
キクタニギク
Chrysanthemum seticuspe (Maxim.) Hand.-Mazz. f. boreale (Makino) H.Ohashi et Yonek.
別名
アワコガネギク,アブラギク
キクタニギク
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  • キクタニギク
  • キクタニギク
  • キクタニギク
英名
No Information
中国名
甘野菊,日本野菊
花期
10~11月
生薬名
野菊花(ヤギクカ)
薬用部位

頭花

成分

精油(camphor, a-thujone, cis-chrysanthenol)

化学構造式

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  • キクタニギク 化学構造式1
  • キクタニギク 化学構造式2
  • キクタニギク 化学構造式3
産地と分布

本州東北地方以南,四国,九州の壱岐,対馬,および朝鮮,中国北部と東北部に分布し,やや乾いた山麓,川岸,がけ地などに生える.

植物解説

多年草.草丈60~90 cm.茎は直立して叢生し,上部で分枝し,著しい白軟毛がある.葉は互生し,薄質の広卵形か長楕円状卵形で長さ5~7 cm.羽状に5深裂し,裂片は長楕円形で鈍頭,欠刻状重鋸歯縁.枝の頂に黄色頭花を多数,やや散状に付ける.

薬効と用途

消炎,消腫,止血作用があり,やけど,出血を伴う傷,打撲傷などに,乾燥した頭花をゴマ油に浸し,二か月ほど経ってできた油を患部に塗布する.花は漬けたままにしておき,密閉して冷暗所に保存する.かつてシマカンギク(C. indicum)の代用として薬用にされたこともある.

シマカンギクと似るが,頭花が小型で総苞外片が線形である.

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