セリ科
Apiaceae
イノンド
Anethum graveolens L.
- 別名
- ディル
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- 英名
- dill
- 中国名
- 蒔蘿
- 花期
- 5~6月
- 生薬名
- 蒔蘿子(ジラシ)
- 薬用部位
種子
- 産地と分布
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南ヨーロッパ,コーカサス,イラン,インドに分布し,古くから栽培される.
- 植物解説
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一年草.草丈60~90 cm.茎は無毛.葉は2回3出複葉で,小葉は卵状披針形で鋭尖頭,鋸歯縁.枝先に黄色の小さな花を多数,福散形花序に付ける.果実は扁平な楕円形で長さ3~5 mm,種子は卵形で苦味がある.
- 薬効と用途
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駆風(腹部のガスを排出する),芳香性健胃作用がある.嘔吐,しゃっくりにも用いる.水蒸気蒸留して得た「蒔蘿水(じらすい)」は小児の食べ過ぎに用いる.
古代のメソポタミアやエジプトで栽培されたもっとも古い香草・薬草の一つである.種子はサラダや煮込み料理,ソースやスープなどに利用する.
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