熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

セリ科
Apiaceae
イノンド
Anethum graveolens L.
別名
ディル
イノンド
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  • イノンド
  • イノンド
  • イノンド
英名
dill
中国名
蒔蘿
花期
5~6月
生薬名
蒔蘿子(ジラシ)
薬用部位

種子

成分

モノテルペン((-)-carvone, limonene),フェニルプロパノイド(dillapiol

化学構造式

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  • イノンド 化学構造式1
  • イノンド 化学構造式2
  • イノンド 化学構造式3
産地と分布

南ヨーロッパ,コーカサス,イラン,インドに分布し,古くから栽培される.

植物解説

一年草.草丈60~90 cm.茎は無毛.葉は2回3出複葉で,小葉は卵状披針形で鋭尖頭,鋸歯縁.枝先に黄色の小さな花を多数,福散形花序に付ける.果実は扁平な楕円形で長さ3~5 mm,種子は卵形で苦味がある.

薬効と用途

駆風(腹部のガスを排出する),芳香性健胃作用がある.嘔吐,しゃっくりにも用いる.水蒸気蒸留して得た「蒔蘿水(じらすい)」は小児の食べ過ぎに用いる.

古代のメソポタミアやエジプトで栽培されたもっとも古い香草・薬草の一つである.種子はサラダや煮込み料理,ソースやスープなどに利用する.