カヤツリグサ科
Cyperaceae
フトイ
Schoenoplectus tabernaemontani (C.C.Gmel.) Palla
- 別名
- オオイ,キタフトイ,ナガボフトイ

- 英名
- softstem bulrush, grey club-rush, great bulrush
- 中国名
- 水蔥
- 花期
- 5~8月
- 生薬名
- 水葱(スイソウ)
- 薬用部位
茎
- 成分
No Information
- 産地と分布
-
日本各地,および樺太,千島,北米,中国,中央アジア,マレーシア,太平洋諸島に分布し,池沼に群生して生える.
- 植物解説
-
抽水性多年草.草丈1.5~2 m.稈は円筒形で節がなく,径1~1.5 cm,上方に向かって少しずつ細くなる.葉は退化してなく,稈の基部に葉鞘のみが付く.小穂を偽側生の散房花序に20~40個の花を付ける.花は花被片が6個,雄しべが3個ある.花柱は2~3に分かれて突出する.
- 薬効と用途
-
中国では利尿薬とされる.アメリカでは先住民によりいくつかの用法がある.ヘビの咬傷に根と茎の煎液で湿布する.止血のために包帯の下に茎の髄を湿布する.
古くから観賞用に栽培される.栽培される品種としてシマフトイ(f. zebrinus)とタテジマフトイ(f. pictus)がある.シマフトイは稈に白色の横斑が入り,タテジマフトイは稈に縦の白線が入る.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。