熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

オトギリソウ科
Hypericaceae
ビヨウヤナギ
Hypericum monogynum L.
別名
マルバビヨウヤナギ
ビヨウヤナギ
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  • ビヨウヤナギ
英名
No Information
中国名
金絲桃,金糸海棠,土連翹
花期
6月
生薬名
No Information
薬用部位

①地上部,②根

成分

メロテルペン((-)-hyperolactone A, (+)-hyperolactone B),メロテルペン誘導体(biyouyanagin A)

化学構造式

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  • ビヨウヤナギ 化学構造式1
  • ビヨウヤナギ 化学構造式2
  • ビヨウヤナギ 化学構造式3
産地と分布

中国に分布し,各地で栽培される.

植物解説

半落葉小低木.樹高約1 m.枝は明るい褐色で光沢があり,よく分枝する.葉は無柄で,長楕円形,長さ3~8 cm,幅1~2.5 cm,鈍頭,透明な腺点が多数分布する.花は枝の先に付き,単生または3~7個が集散花序に付く.

薬効と用途

腰痛には地上部の煎液を服用するか,根を浴湯料として用いる.虫刺されには生の根をすりおろして患部にすり込むように塗る.

観賞用の庭木として栽培される.感じで書くと美容柳で,花の麗しさと花が柳に似ていることから名づけられた.中国名は金絲桃で,雄しべの美しさを現したものである.

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