熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
チョウマメ
Clitoria ternatea L.
チョウマメ
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  • チョウマメ
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  • チョウマメ
英名
Asian pigeonwings, bluebellvine, blue pea, butterfly pea, cordofan pea, Darwin pea
中国名
蝶豆
花期
7~11月
生薬名
薬用部位

①根,②種子,③葉,④花

成分

花にフラボノイド(kaempferol 3-O-rutinoside, quercetin 3-O-rutinoside, myricetin 3-O-rutinoside)

化学構造式

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  • チョウマメ 化学構造式1
  • チョウマメ 化学構造式2
  • チョウマメ 化学構造式3
産地と分布

インド,東南アジア原産.

植物解説

つる性の多年草.茎には軟毛があり,小葉は5~9個.萼は5裂し,花は単生する.花冠は青色で,旗弁に模様が入る.果実は長さ10 cmで,黒褐色の種子がある.

薬効と用途

根は臓器の肥大,喉の痛み,禁欲生活の補助に利用される.下剤としても利用されたが腹痛を起こすため推奨されない.てんかんや精神病にも利用される.また,蜂蜜などとともに子供の精神,筋力などの強壮剤として利用する.種子と葉は脳機能の向上に広く利用される.搾り汁や花はヘビに咬まれた際の解毒薬にする。尿の異常には砕いた種子を服用する。

日本には江戸時代に渡来し,鉢植え,花壇に植えられる.一重のほかに八重咲き,白色,橙赤色などの園芸品種がある.

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