熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
セイヨウエビラハギ
Melilotus officinalis (L.) Pall.
別名
メリロートソウ
セイヨウエビラハギ
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  • セイヨウエビラハギ
英名
yellow sweet clover, yellow melilot, ribbed melilot, common melilot
中国名
黃香草木樨
花期
6~8月
生薬名
メリロート
薬用部位

全草

成分

クマリン,クマル酸,メリロート酸,メリロチン

化学構造式

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  • セイヨウエビラハギ 化学構造式1
  • セイヨウエビラハギ 化学構造式2
  • セイヨウエビラハギ 化学構造式3
産地と分布

ユーラシア大陸,北米に分布し,林縁,土手,畑地に生える.

植物解説

多年草.草丈100~130 cm.茎は稜があり,直立または傾伏し,分枝する.葉は3出複葉,小葉は倒卵形か倒披針形,長さ1~2 cm,鋸歯がある.花序は腋性の細長い総状花序,花は筒状で黄色,長さ4~6 mm.果実は卵形.

薬効と用途

鎮痙,鎮静,去痰,抗血栓作用があり,高血圧,気管支炎,ヒステリー症,胃弱,虚弱,皮膚炎などに用いる.煎液を服用するほか,浸剤,チンキ剤,シロップにして服用してもよい.静脈瘤や血管炎などには茶剤として服用する.

芳香を持ち,チーズやたばこの香料やリキュールとして使われることもある.

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