ツバキ科
Theaceae
サザンカ
Camellia sasanqua Thunb.
- 別名
- オキナワサザンカ

- 英名
- sasanqua camellia
- 中国名
- 茶梅,茶梅花
- 花期
- 11~3月
- 生薬名
- 椿油(ツバキユ)
- 薬用部位
種子を搾った油
- 産地と分布
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山口県,四国南部と南西部,九州,沖縄に分布し,林縁,林中,低木叢に混じって生える.
- 植物解説
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常緑小高木.樹高5 m.密に分枝する.葉身は革質で,長楕円形または卵状長楕円形で,長さ4~8 cm,先端は鈍形または凹形,鈍鋸歯縁.花は枝先に頂生し,短い花柄があるかほとんど無柄.さく果は球形で径1.5~1.8 cm.
- 薬効と用途
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ツバキ油の原料となる.ツバキ油は軟膏基材,頭髪油などに用いるが,日本薬局方のツバキ油の基原植物はヤブツバキだけである.宮崎県北川町では,サザンカの油で揚げた天ぷらを食べさせると子供の疳の虫が治るという療法がある.
宮崎県と鹿児島県では,新芽を製茶して飲む地域があるという.
観賞用として園芸品種が作出されており,熊本の「肥後六花」の一つ「肥後山茶花」もその一つである.
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