キク科
Asteraceae
クソニンジン
Artemisia annua L.
- 別名
- ホソバニンジン,バカニンジン
- 英名
- sweet wormwood, sweet annie, sweet sagewort
- 中国名
- 黄花蒿
- 花期
- 9~10月
- 生薬名
- ①黄花蒿(オウカコウ),②黄花蒿子(オウカコウシ)
- 薬用部位
①全草,②種子
- 成分
セスキテルペン(artemisinin),モノテルペン(artemisia ketone),精油((-)-a-pinene)
- 産地と分布
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本州から九州,およびアジア,ヨーロッパに広く分布し,北米にも帰化しており,道端や荒れ地に多い.
- 植物解説
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一年草.草丈約1 m.葉は黄緑色で上面に粉状の毛があり,3回羽状に細裂する.黄色の小さな頭花を穂状につけ,全体は大きな円錐状をなす.全草に独特の悪臭がある.
- 薬効と用途
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全草は清熱薬として発熱,日射病,熱射病,寝汗やマラリアなどに用いる.特に含有成分のアルテミシニンはマラリアに効果を発揮し,2015年のノーベル生理学・医学賞につながった.また,寄生性皮膚病,田虫には煎液で患部を洗う.種子は疲労,寝汗に用いられる.
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