熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アブラナ科
Brassicaceae
カブ
Brassica rapa L. var. rapa
別名
カブラ,スズナ
カブ
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  • カブ
  • カブ
英名
turnip
中国名
蔓菁
花期
3~4月
生薬名
蕪菁(ブセイ)
薬用部位

種子,根

成分

イソチアン酸誘導体(3-butenyl isothiocyanate, 4-(methylthio) butyl isothiocyanate, 2-butyl isothiocyanate

化学構造式

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  • カブ 化学構造式1
  • カブ 化学構造式2
  • カブ 化学構造式3
産地と分布

地中海沿岸の南ヨーロッパ原産説,地中海沿岸とアジア,特にアフガニスタンを起源とする多言説があり,食用として栽培される.

植物解説

一年草または二年草.変異性に富み多くの栽培植物が知られている.根は扁球形~長円錐形で,大型のものは径20 cmになり,多くが白色だが紫紅色,紅色,緑色,黄色の栽培品種もある.根生葉は長さ30~60 cm,長楕円形,倒卵形または披針形で鈍頭,全縁のものから羽状に深裂するものがある.総状花序を付け十字形花冠を開く.種子は球形.

薬効と用途

円形脱毛症,眉毛の脱毛には種子をすりつぶし,酢を少量加えて1日数回患部へ塗布する.出来物,そばかすには酢を加えずに用いる.霜焼けには根をすりおろして患部に貼り,1日2~3回新しいものと取り換える.春の七草の一つスズナとして知られる.

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