カヤツリグサ科
Cyperaceae
カサスゲ
Carex dispalata Boott
00:00 / 00:00

- 英名
- No Information
- 中国名
- 皺果薹草,薹草
- 花期
- 5~6月
- 生薬名
- No Information
- 薬用部位
根茎
- 成分
No Information
- 産地と分布
-
北海道から九州,および千島,サハリン,ウスリー,朝鮮,中国に分布し,河畔や池畔などの水湿地に普通に見られる.
- 植物解説
-
多年草.草丈40~100 cm.根茎は短く,地下茎は地中を横走する.茎は直立してやや太く,叢生して3稜があり,脚部に紫褐色の鞘状葉がある.葉は根生し,広線形か披針形で幅4~8 mm.扁平で急漸尖頭.茎の頂に汚紫色の雄花穂を付け,その下方に2~3個雌花穂を斜出する.
- 薬効と用途
-
利尿作用があるほか,女性の血の道症に用いられる.
かつて「スゲ笠」の原料として多くの需要があった.石川県河北郡,大阪市深江(現東成区),千葉県が有名であった.栽培はイネに不適当な深田に作られた.
スゲ属植物は日本だけでも200種が記録されているが,薬用になるものはほとんどない.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。