キンポウゲ科
Ranunculaceae
アキカラマツ
Thalictrum minus L. var. hypoleucum (Siebold et Zucc.) Miq.
- 別名
- ヒロハノアキカラマツ
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- 英名
- No Information
- 中国名
- 東亜唐松草,小果白蓬草
- 花期
- 8~10月
- 生薬名
- ①高遠草(タカトオグサ)
- 薬用部位
①全草,葉,②根
- 産地と分布
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日本全土,およびサハリン,千島,中国,朝鮮に分布し,山野の陽地に生える.
- 植物解説
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多年草.草丈40~150 cm.茎は直立して分枝が多く,葉は互生,無柄で大形.表面は緑色,裏面は白緑色.淡黄白色の小さな花を無数に付ける.そう果は約4 mmの紡錘状楕円形.
- 薬効と用途
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全草や葉は健胃,解熱作用などがあり,食べ過ぎ,食欲不振,腹痛,下痢などに用いる.全草の乾燥粉末を0.05~0.1 g水で服用するか,葉を煎じて服用する.含有アルカロイドは多量に服用するとクラーレ様作用を示し,血圧降下,神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要.
戦時中にヨーロッパ産のゲンチアナ,国産のセンブリなどの苦味健胃薬が不足したときに,厚生省は国内に埋もれている薬用資源の調査を乗り出した.長野県高遠町で数百年の間,腹痛薬として利用されていた本種が見出され公表された.
中国では根を歯痛,皮膚炎,湿疹などに服用,外用する.
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