熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キク科
Asteraceae
アカバナムシヨケギク
Tanacetum coccineum (Willd.) Grierson
アカバナムシヨケギク
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  • アカバナムシヨケギク
  • アカバナムシヨケギク
  • アカバナムシヨケギク
英名
pyrethrum, pyrethum daisy, Persian Insect Flower
中国名
紅花除蟲菊
花期
4~6月
生薬名
ペルシャ除虫菊(ペルシャジョチュウギク)
薬用部位

頭花

成分

モノテルペン(pyrethrin I, II, cinerin I, II)

化学構造式

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  • アカバナムシヨケギク 化学構造式1
  • アカバナムシヨケギク 化学構造式2
  • アカバナムシヨケギク 化学構造式3
産地と分布

コーカサス,アルメニア,イラン北部に分布し,高山から亜高山に生える.

植物解説

多年草.草丈40~75 cm.茎は単一かまばらに分枝し,ほとんど無毛か無毛.葉は互生し,長さ18~38 cmで長柄があり,羽状全裂して裂片はさらに羽状中裂する.最終裂片は欠刻状に分裂して尖頭,上葉は単羽状中裂して有柄,薄質で裏面は灰白色.茎の頂に黄色の管状花と淡紅色や暗赤色などの舌状花からなる頭花を付ける.

薬効と用途

頭花の粉末をノミ取り粉,蚊取り線香,農業用殺虫成分の原料として用いる.茎や葉をいぶして蚊やりに用いる.シロバナムシヨケギクよりも殺虫成分が少なく,専ら観賞用として栽培される.

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