トケイソウ科
Passifloraceae
トケイソウ
Passiflora caerulea L.
- 別名
- ボロンカズラ,パッションフラワー
- 英名
- blue passionflower, bluecrown passionflower, common passion flower
- 中国名
- 藍花西番蓮
- 花期
- 5~10月(品種によって異なる)
- 生薬名
- No Information
- 薬用部位
①果実,②根,③全草,④葉
- 成分
No Information
- 産地と分布
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ペルー,ブラジル原産.各地で栽培される.
- 植物解説
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常緑つる性低木.地下茎から芽を出し叢生する.葉は5~9深裂して掌状複葉,裂片は全縁,葉柄の腺体は2~6個ある.花は径10 cm,萼片と花弁の内側は白色から桃紫色.副花冠は4層からなり,基部は紫色,中部は白色,先は青色になる.果実は楕円形で長さ5~6 cm,橙色.
- 薬効と用途
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中南米の各国で薬用とされる.ブラジルでは果実を鎮静,抗不安薬として用いる.西インド諸島,メキシコ,オランダ,南米では根を鎮静,駆虫薬として用いる.モーリシャスでは全草のチンキ剤,エキスを精神的要因からなる不眠症に,根は利尿薬,葉の煎液は催吐剤として用いる.アルゼンチンでは葉を鼻かぜ,肺炎などの抗菌薬とされる.その他,中南米では様々な疾患に利用される.
観賞用として栽培される.和名は,分裂した雄しべが時計の長針,短針,秒針に見えることに由来する.
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