リョウブ科
Clethraceae
リョウブ
Clethra barbinervis Siebold et Zucc.
- 別名
- ミヤマリョウブ,チャボリョウブ

- 英名
- Japanese clethra
- 中国名
- 髭脈榿葉樹
- 花期
- 7~9月
- 生薬名
- No Information
- 薬用部位
若葉
- 産地と分布
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北海道から九州,および済州島,中国に分布し,日当たりの良い山地の尾根筋や斜面に生える.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高8~10 m.樹皮は老樹になると薄片となって剥げる.枝は輪状に出る.葉は有柄で互生し,枝先に集まって付く.枝先に8~15 cmの総状花序を出し,小さな白花を密に付ける.さく果は0.4~0.5 cmの球形で褐色に熟す.
- 薬効と用途
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山菜,救荒植物として広く知られる.若葉をおひたし,汁の実,混ぜご飯にする.これを常用すると,腹痛やリウマチ,神経痛によく,胃腸薬としても効果がある.平安時代から江戸時代には,飢饉に備えて若葉を蒸して乾燥し,これを蓄えた.
和名は「令法」で,古い時代に政府が法令をもって各地に植えさせたことによるとの説がある.
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