マンサク科
Hamamelidaceae
マンサク
Hamamelis japonica Siebold et Zucc.

- 英名
- Japanese witch hazel
- 中国名
- 日本金縷梅
- 花期
- 1~3月
- 生薬名
- 満作葉(マンサクヨウ)
- 薬用部位
葉
- 産地と分布
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本州,四国,九州に分布し,山地に見られる.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高3~10 m.幹は多数分枝して開出する.葉は互生し,ひし状円形から倒卵形で長さ4~12 cm.やや鈍頭で上半部は波状鈍鋸歯縁で下部は全縁,脈上に星状毛がある.出葉前に黄色花を葉腋に単生か数個かたまって付ける.
- 薬効と用途
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止瀉,消炎,止血作用がある.下痢には服用し,出血した傷,皮膚炎には煎液で患部を洗い,扁桃腺炎と口内炎には煎液でうがいする.
葉と樹皮からは化粧水が作られる.金属製以外の鍋に入れ,沸騰したら火を止める.冷めてから布巾でこし,全体量の1%のグリセリンを加え分離しないようによく振って混ぜる.朝夕の洗顔後,これを丁寧にパッティングすると,タンニンが皮膚を引き締め,張りのある肌になる.
線状でねじれた花弁が美しく,観賞用に栽培される.
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