マメ科
Fabaceae
タンキリマメ
Rhynchosia volubilis Lour.
- 英名
- No Information
- 中国名
- 鹿藿
- 花期
- 7~9月
- 生薬名
- 鹿藿(ロクカク)
- 薬用部位
茎,葉,種子
- 成分
種子にタンニン(gallic acid, 7-O-galloylcatechin, 1,6-digalloylglucose)
- 産地と分布
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関東以西のやや暖かい地方の沿海地や山野に生える.
- 植物解説
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つる性多年草.茎はつる状に長く伸び,他物に絡みつき,よく繁茂し,葉と共に褐色の毛でおおわれる.葉は互生し,長い柄を持った3出複葉.小葉は倒卵形あるいは倒卵状の菱形.葉腋から葉よりも短い長さ2~4cmの総状花序を出し,黄色の蝶形花を開く.豆果は秋に赤く熟して,避けて2個の黒色の種子を放出する.
和名は痰切豆で,この豆を食べると痰が出るのを治すとされることに由来する.
- 薬効と用途
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茎と葉は鎮痛,解熱作用があり,頭痛,腹痛,産褥熱などに用いる.できもの,はれものには煎液を外用する.種子はジフテリア,扁桃腺炎に服用し,角膜白斑には煎液を外用する.中国で薬用にされる.
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