クスノキ科
Lauraceae
タブノキ
Machilus thunbergii Siebold et Zucc.
- 別名
- イヌグス,ダマ,ダモ
- 英名
- Japanese persea
- 中国名
- 紅楠,豬腳楠
- 花期
- 4月
- 生薬名
- ①紅楠皮(コウナンヒ)
- 薬用部位
①樹皮,②果実
- 産地と分布
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本州から九州,および朝鮮南部,中国の山東省,浙江省などに分布する.
- 植物解説
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常緑高木.樹高約16 m.小枝は無毛.葉は互生し革質,倒卵形で基部は楔形で全縁,両面無毛.葉柄は長さ1~2 cmで常に紅色.円錐花序を液生し,長い総花柄がある.液果は球形で,熟すと藍黒色になる.
- 薬効と用途
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捻挫や足の筋肉のひきつりに,根か樹皮に食塩を加えつき潰して患部に塗布する.また,小児の乾性頭癬には,熟した果実を黒焼きにし,ゴマ油で練って患部に塗布する.
葉や樹皮を粉にしたものは,線香を作るときの糊剤として古くから利用されていた.
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