クサスギカズラ科
Asparagaceae
スズラン
Convallaria majalis L. var. manshurica Kom.
- 別名
- キミカゲソウ
00:00 / 00:00

- 英名
- lily of the valley
- 中国名
- 鈴蘭
- 花期
- 8月
- 生薬名
- 鈴蘭(スズラン)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
-
北海道,本州,九州,および朝鮮,中国,サハリン,東シベリアに分布し,山地や高原の陰湿地帯にある林下,林縁に生える.
- 植物解説
-
多年草.根茎は伸長する.葉は2個根生し,基部は鞘状で互いに抱茎し,長楕円形か卵状楕円形で長さ12~18 cm,平滑で急尖頭,全縁.基部が鱗状葉に覆われる高さ20~35 cmの花茎を出し,白色か帯紅色の鐘形の花を総状花序に10個内外付ける.
- 薬効と用途
-
強心配糖体が含まれる.同様に強心配糖体を含む近縁のドイツスズランがかつてヨーロッパで強心,利尿薬として用いられた.いずれも流涎,悪心,嘔吐,頭痛などを起こし,多量摂取で呼吸停止,心不全に陥り死に至るため,現在は用いられることはない.
観賞用として栽培される.熊本県では阿蘇地方の極一部のみに見られ,県の条例で「指定希少野生動植物」になっている
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。