熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ヒノキ科
Cupressaceae
コノテガシワ
Platycladus orientalis (L.) Franco
コノテガシワ
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  • コノテガシワ
英名
Chinese thuja, Oriental arborvitae, Chinese arborvitae
中国名
側柏
花期
3~5月
生薬名
①側柏葉(ソクハクヨウ),②柏子仁(ハクシニン)
薬用部位

①葉,②種子

成分

葉にモノテルペン(α-pinene, thujone, fenchone)

化学構造式

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  • コノテガシワ 化学構造式1
  • コノテガシワ 化学構造式2
  • コノテガシワ 化学構造式3
産地と分布

中国,朝鮮の原産で,日本へは江戸時代に渡来し各地で植栽されている.

植物解説

常緑低木から小高木.樹高5~15 m.幹は単一で直立するか,しばしば基部から群生する.葉は対生し,鱗片状で三角状卵形,長さ1~2.5 cm,やや鋭頭.雌雄同株で雄花は小枝に頂生,球果は枝先に単生する.種子は長卵球形で黒褐色.

薬効と用途

葉は止血,止瀉作用があり,吐血,血尿,血便,内出血など様々な出血症状に用いる.また,円形脱毛症にはアルコールに漬けた液を患部に塗る.種子は滋養強壮,鎮静作用があり,動悸,不眠,盗汗(何もせずに出る汗),便秘などに用いる.
樹形が面白く,庭木として栽培され,ヨーロッパなどにも普及している.和名は,葉がヒノキのように水平に伸びず,縦に出る様子が,手のひらを立てているように見立てたことに由来する.