オオバコ科
Plantaginaceae
ケジギタリス
Digitalis lanata Ehrh.
- 別名
- ワタゲジギタリス

- 英名
- wooly foxglove, Grecian foxglove
- 中国名
- 狭叶毛地黄
- 花期
- 5~8月
- 生薬名
- ケジギタリス
- 薬用部位
葉
- 産地と分布
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ヨーロッパのダニューブ地方,ギリシャに分布し,園芸用にも栽培される.
- 植物解説
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越年草,または多年草.草丈50~100 cm.分枝しない.茎の上部および花穂には軟毛または腺質絨毛があるのが特徴.葉は多数で長披針形,無柄.花は白色または淡赤色ないし帯褐色で内部に褐色または黄色の脈があり,総状花序に付ける.
- 薬効と用途
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ジギタリスよりもlanatoside Cが分離しやすい.Lanatoside Cをアルカリ加水分解されたものがdeslanoside,これをさらに酵素分解しグルコースを除去したものがgigoxinで,いずれも強心利尿薬として用いられる.Digoxinはdigitoxinよりも経口投与で吸収率は低いが,蓄積性も低いため臨床でよく用いられる.
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