熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

スノキ科
Lauraceae
ケクロモジ
Lindera sericea (Siebold et Zucc.) Blume
ケクロモジ
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  • ケクロモジ
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英名
No Information
中国名
No Information
花期
3~4月
生薬名
No Information
薬用部位

枝葉

成分
化学構造式

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  • ケクロモジ 化学構造式1
産地と分布

本州中部地方の一部,四国,九州に分布し,山地や渓間に生える.

植物解説

落葉低木.小枝は無毛だが若い枝は絹毛を持つ.葉は互生し,狭倒卵形,鋭尖頭,基部はくさび形に狭まり,長さ8~16 cm,表面は秋まで残る短い絨毛を密生し,裏面は若葉の時全面絹毛に覆われ,成葉になると毛は脈上以外では無毛になり,網脈は裏面に著しく隆起する.黄緑色の花を付ける.果実は球形で径6~8 mm,クロモジよりやや大きい.

薬効と用途

クロモジと同様に利用できる.以下,クロモジの薬効を示す.
民間で脚気,急性胃腸炎に用いる.止血には粉末を患部に塗布する.皮膚病,温補には枝葉を浴湯料として使用するとよい.
全体に芳香があり,材でつまようじが作られる.枝葉を水蒸気蒸留して得たクロモジ油は石鹸の香料,香水などに用いられる.

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