サトイモ科
Araceae
クワズイモ
Alocasia odora (Lodd.) Spach
- 別名
- イシイモ,ドクイモ

- 英名
- night scented lily, Asian taro, giant upright elephant ear
- 中国名
- 海芋,姑婆芋
- 花期
- 6~9月
- 生薬名
- 広狼毒(コウロウドク)
- 薬用部位
根茎
- 産地と分布
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四国南部から台湾,東南アジア,オーストラリアの亜熱帯,熱帯などに分布し,主に常緑樹林の湿った樹陰に生える.
- 植物解説
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多年草.太い根茎が地表に横たわり,下部からは根,頂端からは3~4枚の巨大な葉を出す.葉は卵心形,楯状に柄が付く.葉の集まりの中心から淡緑色の仏炎苞に包まれた肉穂花序を出す.花は黄白色,花序の下部は雌花,中ほどは不実花,上部は雄花を付ける.果実は帯赤色に熟す.
- 薬効と用途
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全草にシュウ酸カルシウムの結晶が多く含まれており,接触後すぐに悪心,嘔吐,下痢,麻痺などの中毒症状が現れ,口や喉が腫れる.皮膚に液汁がつくと皮膚炎を起こすことがある.一方で薬用としても利用され,清熱作用,解毒作用がある.皮膚の疥癬などには外用するという.
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