熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モチノキ科
Aquifoliaceae
クロガネモチ
lex rotunda Thunb.
クロガネモチ
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  • クロガネモチ
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英名
kurogane holly, round leaf holly
中国名
鉄冬青
花期
5月
生薬名
救必応(キュウヒツオウ)
薬用部位

樹皮,葉

成分

樹皮に(ilexin A, B) syringin

化学構造式

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  • クロガネモチ 化学構造式1
  • クロガネモチ 化学構造式2
  • クロガネモチ 化学構造式3
産地と分布

本州西部~沖縄,および台湾,朝鮮南部,中国,ベトナムに分布し,常緑林内に生える.

植物解説

常緑高木.樹高は大きなもので20 m.葉身は革質,楕円形で両端が尖り,長さ6~10 cm,幅2.5~4 cm,全縁,両面無毛.雌雄異株.雄花,雌花とも新枝の葉腋に長さ1 cmほどの花序軸を伸ばし,散形状に2~7個の花を付ける.果実は楕円状球茎で長さ約6 mm.赤熟し,5~6個の種子を付ける.

薬効と用途

清熱,解毒,鎮痛,止血作用があり,カゼ,扁桃腺炎,急性胃腸炎に服用する.打撲傷,できもの,ただれ,外傷の出血,やけどには煎液を外用する.
赤い果実が美しく,庭園樹として植栽される.「モチノキ」の名前で植えられる植物の多くは本種である.モチノキの葉柄は緑色であるが,本種は紫色を帯びる.

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