オトギリソウ科
Hypericaceae
キンシバイ
Hypericum patulum Thunb.

- 英名
- golden St. Johnswort
- 中国名
- 金絲梅
- 花期
- 春~夏
- 生薬名
- 芒種花(ボウシュカ)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
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中国南部・南西部,台湾に生え,日本でも一部野生化している.
- 植物解説
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半落葉小低木.樹高約1 m.枝は褐色で,先は垂れ下がる.葉は対生し一平面に並ぶ.葉柄はなく,卵状長楕円形で長さ2 cm位.縁は全縁で,裡は白緑色,陽に透かすと明るい油点がある.枝先に集散花序を付け,柄のある美しい黄色の花を開く.花は3 cmでウメの花に似る.がく片は5枚で緑色,花弁は5枚で丸く,やや厚い.多数の雄しべは黄色で5つの束となってついている.さく果は卵形.がくと花柱を宿存する.
- 薬効と用途
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解毒,利尿作用があり,肝炎,咳に粉末を服用する.むくみ,口内炎,下痢には煎液を服用する.鼻血には新鮮な葉を潰して鼻に詰める.骨折,切り傷,犬などによる咬み傷の治療には煎液で洗うとともに,つき潰して患部に塗布する.観賞用に栽培される.
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