熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ヌマミズキ科
Nyssaceae
カンレンボク
Camptotheca acuminata Decne.
別名
キジュ
カンレンボク
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  • カンレンボク
  • カンレンボク
  • カンレンボク
英名
cancer tree, tree of life, happy tree
中国名
喜樹
花期
7~8月
生薬名
喜樹(キジュ)
薬用部位

果実,樹皮,葉,根

成分

アルカロイド(camptothecin, venoterpine, 22-hydroxyacuminatine)

化学構造式

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  • カンレンボク 化学構造式1
  • カンレンボク 化学構造式2
  • カンレンボク 化学構造式3
産地と分布

中国中南部の原産.

植物解説

落葉高木.葉は互生し単葉,卵状楕円形で長さ10~30 cm,幅6~15 cm.雌雄異花,球状の頭花を付ける.雄頭花は頂生,雌頭花は液性.花弁は5枚で,淡緑色.果実は痩果,長さ2~3 cm.

薬効と用途

含有成分のカンプトテシンは,抗がん作用や抗白血病作用があるが,食欲不振,悪心嘔吐,血尿,白血球減少,脱毛,下痢,神経不安症などの副作用が強く,利用が難しい.カンプトテシンを出発点としたイリノテカン(irinotecan)は,肺がん,大腸がん,婦人科系がんの化学療法に利用されている.
公園樹,街路樹として植栽される.

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