アヤメ科
Iridaceae
カキツバタ
Iris laevigata Fisch.
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- 英名
- Japanese iris, rabbit-ear iris, kakitsubata
- 中国名
- 燕子花
- 花期
- 4~5月
- 生薬名
- No Information
- 薬用部位
根茎
- 成分
No Information
- 産地と分布
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北海道から九州,および朝鮮,中国東北部,シベリア東部,アムール,ウスリー,オホーツクなどに分布し,水湿地などに生える.
- 植物解説
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多年草.草丈50~70 cm.根茎は横走し,繊維に包まれ分枝する.茎は直立し,円柱形で緑色.葉は剣状広線形で長さ40~60 cm.中脈が無く尖頭で基部は鞘状に包茎する.茎の頂に濃紫色の花を通常2~3個付ける.
- 薬効と用途
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去痰薬として用いられる.
花は染料として衣服を染めるのに用いられた.花の汁で布をこすり染めていたことを「書き附け」と言い,和名のカキツバタはその転訛との説がある.江戸時代からあったカキツバタの品種は,明治維新や太平洋戦争の混乱により多くが失われたが,寺社に秘蔵されたり札落ちしたりした中から再命名されるなどして何とか維持された.昭和中期から再び見直され,次第に品種回復へと向かった.
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