マメ科
Fabaceae
エンジュ
Styphonolobium japonicum (L.) Schott
- 英名
- Japanese pagoda tree
- 中国名
- 槐
- 花期
- 7月
- 生薬名
- ①槐花(カイカ),②槐葉(カイヨウ)
- 薬用部位
①蕾,②葉
- 産地と分布
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中国原産.
- 植物解説
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落葉高木.樹高15~25 m.幹は直立して分枝する.葉は奇数羽状複葉,小葉は9~15個で卵形か狭卵形,長さ2.5~4 cm,やや鋭尖頭.枝先の円錐花序に黄白色の蝶形花を多数つける.豆果は長さ5~8 cm,数珠状.
- 薬効と用途
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花は伝統的には止血薬として鼻血,痔,血便,血尿,性器出血などに用いる.高血圧,動脈硬化,脳卒中の予防にもよい.民間では歯肉炎の出血に炒った花を塗布する.痔の出血やかゆみには花や葉を粉末にして塗布するか煎液で洗う.
古くから街路樹,庭園樹などとして植栽されるほか,蜜源植物として重要である.若葉はゆでて食用となる.
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