サトイモ科
Araceae
ウキクサ
Spirodela polyrhiza (L.) Schleid.
- 英名
- common duckmeat, greater duckweed, common duckweed, duckmeat
- 中国名
- 紫萍,水萍
- 花期
- 7~8月
- 生薬名
- 浮萍(フヒョウ)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
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北海道から九州,およびほとんど世界の温帯,熱帯に分布し,水田や池沼などの水面に浮遊する.
- 植物解説
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一年草.植物体は小さく,盤状となり,広倒卵形.掌状に5~11脈があり,葉裏は紫色を帯びる.根は植物体の下面から10本前後下がり,先端は膨らんだ根帽となる.根の着点近くの側方から幼体(芽)を出し,普通数個が連結し,次第に離れて増殖する.夏に極稀に1雌花2雄花よりなる花序ができ,白い花を付ける.晩秋,越冬芽を水底に沈め,植物体は枯死する.
- 薬効と用途
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発汗作用があり,蕁麻疹や湿疹,皮膚のかゆみ,発熱などに用いる.利尿作用もあるほか,リウマチにも用いる.夏に極稀に開花するが,花は非常に小さい.
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