イチョウ科
Ginkgoaceae
イチョウ
Ginkgo biloba L.
- 別名
- ギンナン
- 英名
- ginkgo, gingko
- 中国名
- 銀杏
- 花期
- 4月
- 生薬名
- ①白果(ハクカ)
- 薬用部位
①種子、②葉
- 成分
種子にフェノール性脂質(ginkgolic acid, bilobol),葉にフラボノイド(isorhamnetin, ginkgetin)
- 産地と分布
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中国原産で,日本全土に広く植栽されている.
- 植物解説
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落葉高木.樹高30~40 m.幹は直立し,樹皮は灰色で縦裂し老木では幹枝から気根を垂れる.葉は長柄では互生し,短枝では束生する.葉身は扁形で中央が切れ込む.雌雄異株.花は新葉と共に出て,雄花は淡黄色,雌花は緑色.果実は秋に成熟し食用となる.
- 薬効と用途
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種子を煮たものを汁とともに,または焼いたものを食して鎮咳去痰薬になる.食用とされるが,微量の青酸配糖体を含むため多食,生食には注意する.夜尿症には就寝前に年の数だけ食べる.
葉のエキスはヨーロッパを中心に抹消血流障害の治療薬として広く用いられている.
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