バラ科
Rosaceae
ユスラウメ
Microcerasus tomentosa (Thunb.) G.V.Eremin et Yushev
- 英名
- Manchu cherry, Korean cherry, downy cherry, Chinese bush cherry
- 中国名
- 毛櫻桃
- 花期
- 3~4月
- 生薬名
- ①郁李仁(イクリニン),②山桜桃(サンオウトウ)
- 薬用部位
①種子,②果実
- 成分
種子にリグナン(prunustosanan, prunustosananside),フェニルプロパノイド誘導体(ficusal)
- 産地と分布
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中国北部原産といわれ,日本では江戸時代初めから栽培されている.
- 植物解説
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落葉低木.高さ3 mほどで枝を多く出す.若い枝は緑色か暗褐色で,毛があり,古い樹皮は暗褐紫色で無毛.葉は互生,倒卵形,先端は尖り,基部は丸く,短い葉柄があり,長さ5 cmほどで縁に不規則な鋸歯があり,葉面に細かい毛がある.花は葉に先立ち,あるいは同時に開き,白色から淡紅色で短い花柄を持つ.果実は6月に赤く熟し,径1 cm,光沢がありわずかに毛がある.
- 薬効と用途
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種子はニワウメ同様に利尿,通便作用があるが,ニワウメの種子が正品とされる.果実は止瀉作用があり下痢に用いられるほか,遺精にも用いる.果実酒にすると消化促進作用がある.
花が美しく観賞用に植栽される.果肉はさくらんぼに似た風味で食用.
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