ツバキ科
Theaceae
ヤブツバキ
Camellia japonica L.
- 別名
- ツバキ,ヤマツバキ,ホウザンツバキ,タイワンヤマツバキ
00:00 / 00:00

- 英名
- Japanese camellia
- 中国名
- 日本山茶,山茶
- 花期
- 2~3月
- 生薬名
- ①椿油(ツバキユ)
- 薬用部位
①種子を搾った油,②果実,③葉,④花
- 産地と分布
-
本州,四国,九州,および朝鮮に分布し,海岸近くの山地に生え,広く植栽される.
- 植物解説
-
常緑高木.全体に毛が無く,よく茂る.葉は互生し,楕円形で短く尖り,厚くて光沢がある.枝先に花柄の無い大きい紅色の花を下向きに開く.5枚の花弁は完全に開かず下を向き,基部は互いに寄り集まって付く.多数の雄しべは単体雄しべとなり,花冠の基部に付着する.さく果は球形で果皮は厚く,暗褐色の2~3の種子を出す.
- 薬効と用途
-
椿油は軟膏基剤,頭髪油などとして用いる.葉は関節痛や寝違えに服用し,毒虫に刺された時は若芽をすり潰して患部に塗る.夜尿症には果実を黒焼きにして飲む.乾燥した花は熱湯を注ぎ,滋養強壮の健康茶として飲む.
観賞用として園芸品種が多く作出されており,熊本の「肥後六花」の一つ「肥後椿」もその一つである.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。