熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ツバキ科
Theaceae
ヤブツバキ
Camellia japonica L.
別名
ツバキ,ヤマツバキ,ホウザンツバキ,タイワンヤマツバキ
ヤブツバキ
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  • ヤブツバキ
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英名
Japanese camellia
中国名
日本山茶,山茶
花期
2~3月
生薬名
①椿油(ツバキユ)
薬用部位

①種子を搾った油,②果実,③葉,④花

成分

椿油に大量の脂肪油(oleic acid),花にサポニン(camellioside A-D)

化学構造式

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  • ヤブツバキ 化学構造式1
  • ヤブツバキ 化学構造式2
  • ヤブツバキ 化学構造式3
産地と分布

本州,四国,九州,および朝鮮に分布し,海岸近くの山地に生え,広く植栽される.

植物解説

常緑高木.全体に毛が無く,よく茂る.葉は互生し,楕円形で短く尖り,厚くて光沢がある.枝先に花柄の無い大きい紅色の花を下向きに開く.5枚の花弁は完全に開かず下を向き,基部は互いに寄り集まって付く.多数の雄しべは単体雄しべとなり,花冠の基部に付着する.さく果は球形で果皮は厚く,暗褐色の2~3の種子を出す.

薬効と用途

椿油は軟膏基剤,頭髪油などとして用いる.葉は関節痛や寝違えに服用し,毒虫に刺された時は若芽をすり潰して患部に塗る.夜尿症には果実を黒焼きにして飲む.乾燥した花は熱湯を注ぎ,滋養強壮の健康茶として飲む.
観賞用として園芸品種が多く作出されており,熊本の「肥後六花」の一つ「肥後椿」もその一つである.