ミツガシワ科
Menyanthaceae
ミツガシワ
Menyanthes trifoliata L.
- 別名
- ミズハンゲ
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- 英名
- buckbean
- 中国名
- 睡菜
- 花期
- 3~4月
- 生薬名
- ①睡菜(スイサイ),②睡菜根(スイサイコン)
- 薬用部位
①葉または全草,②根茎
- 産地と分布
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北海道から九州,および北半球の温帯から寒帯に広く分布し,平地から高山までの池畔,湖畔,水湿地に生える.
- 植物解説
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水生の多年草.根茎は肥厚して横走し,円柱状で径7~10 mm.葉は互生して長柄があり,3出複葉で小葉は卵状楕円形か菱状楕円形.長さ4~8 cmで鈍頭,鈍鋸歯縁かやや全縁.高さ20~40 cmの花茎を出し,白色ときに淡紫色の花を総状花序に付ける.さく果は球形.
- 薬効と用途
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葉や全草は苦味健胃,弱い瀉下(下剤)作用があり,消化不良,胃炎,胃痛,便秘などに用いる.根茎は咳,腫れ物,高血圧などに用いる.
自生環境の悪化により日本では多くの都府県で絶滅が危惧される.熊本県では明治時代末期まで阿蘇に自生していたが,その後絶滅した.
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