ウルシ科
Anacardiaceae
ヌルデ
Rhus javanica L.
- 別名
- フシノキ
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- 英名
- Chinese sumac nutgall tree
- 中国名
- 鹽麩木,五倍子樹
- 花期
- 8~9月
- 生薬名
- 五倍子(ゴバイシ)
- 薬用部位
葉にできた虫癭(虫こぶ)
- 産地と分布
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北海道から沖縄,および台湾,朝鮮,中国,インドシナ,インド,ヒマラヤに分布し,日当たりのよい丘陵地に生える.
- 植物解説
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落葉高木.樹高5~10 m.樹皮は帯褐灰色で枝は太い.葉は互生し奇数羽状複葉,小葉は7~13個,長楕円形から卵状長楕円形,長さ5~12 cm,急鋭尖頭で粗い鋸歯縁.頂生の円錐花序に黄白色の小花を付ける.雌雄異株.
- 薬効と用途
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止瀉(下痢止め),止血,止汗,鎮咳作用があり,下痢,咳,痰,血便などに用いられる.口内の腫れ物,歯痛などには粉末を塗布したり,煎液を扁桃炎のうがいに用いたりする.
虫こぶや実の粉末は,鉄くぎを混ぜてお歯黒に使われた.
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