ニガキ科
Simaroubaceae
ニガキ
Picrasma quassioides (D.Don) Benn.
- 英名
- nigaki, bitter wood
- 中国名
- 苦樹
- 花期
- 4月
- 生薬名
- ①苦木(ニガキ,クボク)【局】
- 薬用部位
①木部,②葉
- 産地と分布
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日本各地,台湾,朝鮮,中国,インド,ヒマラヤに分布し,温帯から亜熱帯の山地に生える.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高10~15 m.幹は直立し,上部で密に分枝.葉は互生,奇数羽状複葉で小葉は9~13個,歪狭卵形から長楕円形で長さ4~10 cm,長鋭尖頭で鈍鋸歯縁.無毛.雌雄異株.脇生の集散花序に黄緑色花をまばらに付ける.
- 薬効と用途
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木部は苦味健胃作用があり胃腸炎,消化不良,下痢などに用いる.駆虫作用もあり,ぎょう虫,回虫の駆除に用いる.葉の煎液は家畜の駆虫,農業用殺虫剤になる.ニガキは漢方では用いらず,家庭薬に配合される.葉や樹皮が苦いためその名が付いた.
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